【完】俺のカノジョは生徒会長




次にきたのは巧からのメール。




《知ってるけど? なんで? 》



《説明書くのだりぃから、電話くれ》





巧にはそう返した。



するとすぐに巧みから電話がきた。



「おう」

『おう、じゃねぇよ。んで、どうしたんだよ?』

「それがよ、俺らんとこで万引きの見張りやってたんだが、日野が崎のやつらがやってるのを見たっていう報告が俺んとこにあったわけ。んでそいつ見つけようぜってなった」

『なるほど…って言えるほど分かってねぇけど分かったよ。つまり、そいつを見つけるために日野が崎のトップを知りたいと』

「それもある」

『他はなんだよ? 』

「他の生徒にも注意を呼び掛けるためだよ」

『なるほど…。さすがはKINGsだな』

「で? 日野が崎のトップって誰だよ? 」

『お前がそいつの顔分かるかはわかんねぇけど、保谷 時雨ってやつ』

「“やすたに しぐれ”ぇ?誰だそいつ」

『お前名前ぐらい知ってんじゃねぇかな。保険の保に普通の谷で“保谷”。時の雨って書いて“時雨”。知ってんだろ? 』

「んー、分かんねぇ」

『嘘だろ!? お前んちテレビねぇの!? 』










< 267 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop