【完】俺のカノジョは生徒会長
___翌日。
俺は支度を整えると、日野が崎高校に向けて歩きだした。
とはいっても、ここから日野が崎まで歩くと1時間以上かかる。
ここで活躍するのが…、
「タークシー! 」
そう、これだ。
そしてこんな間抜けな呼び方をするのは俺じゃあない。
「あ、止まってくれた。乗ろっ、雷! 」
なぜかついてきた巧だ。
「お前学校は? 」
「休みって担任に言っといた~」
「なんできた? 」
「雷が心配だからって宇宙さんに頼まれた♪ 」
「なにっ!? 宇宙姉ちゃんが!? 」
「おう! 」
「ならついてきてもいい」
「なんだそれー! 」
巧はタクシーに乗ってからもヘラヘラと喋り続けていた。