【完】俺のカノジョは生徒会長
時雨はくるりと後ろを向きながら言った。
「ついてきて。学食で話そう。立ち話は疲れるし」
俺たちは時雨の後に続いて日野が崎高校に入っていった。
「うわー、なんか居づらーい」
そう言った巧に賛成だ。
時雨は学食とあっさり言ったが、その学食が遠い遠い。
10分以上歩いても、まだつかない。
そのあいだずっと日野が崎生の視線を集め続けている俺ら。
それにまわりの会話がなぜかダイレクトに伝わってくる。
まぁ、向こうが声を抑えてないだけなんだろうけど。