【完】俺のカノジョは生徒会長
時雨はそのフロアの一角に向かっていた。
どうやらそこはカフェエリアのようになっていて、何人か自習をしている人がいた。
「ここに座って。今メニュー持ってくるから」
時雨はそれだけ言うと俺たちがいるところより、少し奥に入ったところにメニューとおしぼりを取りに行った。
俺たちはその席に隣り合って座り、2人とも時雨と向かい合えるように座った。
「なぁ、雷」
「なんだよ」
「き、緊張してきた……」
「知らね」
俺に助けを求めてきた巧を軽くあしらうと、俺は椅子に座り直した。
なんだか落ち着かない。
なんでだ?