【完】俺のカノジョは生徒会長





中園と久保山は肩をビクッと震わせた。





久保山はこちらを振り向き、にやっと笑った。




「何もしてねぇけど? 」




俺の肩を掴む久保山の手には力が入っていて、嘘をついているのがバレバレだ。



その手を俺は造作もなく捻り上げた。






「いっででっ! 何すんだ、てめっ! 」



殴りかかってきた久保山をサッとかわし、1つ手前の本棚の影に隠れた。







「おい、大丈夫か? 」

「ああ。それよりあいつ、どっかで見たことあんだよな……」

「気のせいじゃね? 」

「そうだな。それよりあいつムッかつくな」

「やっちゃう? いいんじゃない? 」

「だな」






2人の会話をそこまで聞いた俺は、わざと足音をたててその場を離れた。
その途中で俊行に合流場所を伝える。


《裏の公園》

《了解っす》




後ろから俺をつけてるらしい、でもバレバレな中園と久保山の足音を聞きながら俺は公園に向かった。









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