【完】俺のカノジョは生徒会長
それを聞いたお父様は満足そうな顔をして頷いた。
「もう遅いから寝なさい」
「はい。おやすみなさい」
リビング脇の階段を駆け上がる。
__カチャ。
___ドサッ。
荷物を放り出して、制服のままベットに転がる。
お気に入りの枕に顔を埋めると、涙が出てきた。
「なんで、私が雷と別れなきゃいけないの…? 」
その呟きが誰かにとどけことはない。
ひとしきり泣いたあと、起き上がって勉強机に向かった。
取り出したのは、便箋。
直接言うのは嫌だから、手紙で別れを告げることにした。
涙が便箋に落ちないよう、必死でこらえながら書いた。