【完】俺のカノジョは生徒会長





それを聞いたお父様は満足そうな顔をして頷いた。



「もう遅いから寝なさい」

「はい。おやすみなさい」





リビング脇の階段を駆け上がる。



__カチャ。


___ドサッ。




荷物を放り出して、制服のままベットに転がる。


お気に入りの枕に顔を埋めると、涙が出てきた。





「なんで、私が雷と別れなきゃいけないの…? 」




その呟きが誰かにとどけことはない。





ひとしきり泣いたあと、起き上がって勉強机に向かった。




取り出したのは、便箋。



直接言うのは嫌だから、手紙で別れを告げることにした。







涙が便箋に落ちないよう、必死でこらえながら書いた。






< 286 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop