【完】俺のカノジョは生徒会長
そして翌日。
保谷さんへのプレゼント_____何がいいか分からなかったので、洋菓子詰め合わせにした_____を持って、学校の前に立っていた。
「夏河 紗良さん? 」
後ろから声がした。
振り向くと、シルバーの眼鏡がよく似合う、男の人が立っていた。
「は、い。夏河です。あなたが保谷 時雨さんですか? 」
「そうです。初めまして」
「初めまして……」
「それでは参りましょうか」
さらっと繋がれた私の手。
これを振りほどくのも変な気がして、そのまま保谷さんの後ろをついていった。