【完】俺のカノジョは生徒会長
ホクホクした気持ちで家に向かう。
「ただいまっ! 」
お父様はとっくに帰っているはず。
でも、返事がない。
「お父様? 」
お父様はリビングのソファーに座っていた。
「お父様? 戻りました」
「お前……」
お父様の顔は真っ青だった。
「なぜ保谷くんとの縁談を断った? 」
「そ、れは……」
「なんでお前は私のためを思い通りになってくれない! 私はお前の幸せを第一に考えていると言うのにっ! 」
その一言で、ずっとこらえていた何かが溢れた。
「私のこと、なにも知らないのにそんなこと言わないで! 」