【完】俺のカノジョは生徒会長
お父様は呆然と立ち尽くしている。
「私はお父様のお人形なんかじゃない! 私にだって好きな人はいるの! 私のこと、全て知っているみたいに言わないで! 」
それだけ言うと、家から飛び出した。
「お、おいっ! 」
お父様の慌てた声が聞こえたが、構わなかった。
外はもう暗くなっていて、スマホで時間を確認すると夜7時だった。
あてもなく夜の町を走る、走る、走る。
どこに行くわけでもなかったけど、ただ走っていた。