【完】俺のカノジョは生徒会長






______ピンポーン。



ドアのチャイムがなる。



「はーい」


深沢さんがだるそうに声をあげる。




ドアから入ってきたのは……



「あれ? 雷? 」

「紗良じゃん」




不機嫌そうな雷だった。





「え、2人知り合い? 」

「同じ学校だよ」


むすっとした雷に代わって、私が答える。




「おい隼紀」



深沢さんのしたの名前、"はやき"っていうんだ。


そんなどうでもいいことに感心する。


「連れの女ってこいつ? 」

「そーだよ! 」




____ドガッ。


あっという間に深沢さんは床にしずめられた。



あらら。




「紗良、大丈夫だったか? 」

「うん、何もされてな……いっけ? 」

「おいこら。なんでここまでついてきたんだよ」

「何されるか、押し倒されるまで分かんなかった」




私がそう言うと、雷は頭を抱えた。


「ったく、お前は……」

「なんで? 分かんなきゃダメ? 」


雷を見上げると、雷は顔を真っ赤にさせた。



「なに照れてんの? 」


ちょっと雷をにらんでみる。


すると雷に頭をくしゃってされた。


「かわいすぎんだよ、馬鹿」





今度は私が赤くなる番。




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