【完】俺のカノジョは生徒会長





訪れた受験の日。




その日の朝、親父がなぜか俺を抱き締めてくれて、一気に緊張がほぐれる。




「ありがとう」




小学生以来くらいの親父に対しての礼。


親父も久しぶりに笑った顔を見せてくれた。




「頑張ってこい」




ほんとは嫌なはずなのに、そう言ってくれる親父の優しさが胸に染みて。





親父に背を向けたとき、涙が一筋こぼれた。




絶対に受かろうって思えた。




< 311 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop