【完】俺のカノジョは生徒会長
なんだかんだで終えた、入試。
結果は全く予想できないが、ベストは尽くせたと思う。
家に帰ると、綺麗に飾り付けられた部屋と机いっぱいのご馳走が現れた。
「お疲れ様、雷」
お袋が笑いながら言った。
親父も笑っている。
宇宙姉ちゃんは涙を溜めた目で、俺を見つめていた。
「ありがとう」
すんなり出たお礼は、誰かの耳に届いたのだろうか。
「さぁ、ご飯にしましょ」
「あ、ちょっとまって! 紹介したい人がいるの」
宇宙姉ちゃんが自分の部屋からその人を連れてくる。
その人とは…………
「巧ぃ!? 」
「おう! お疲れ、雷」
巧だった。
「な、んで……? 」
「この人と今、付き合ってるんだけど。彼が18になったら結婚しようと思って……」
「マジっ!? 」
「おう! マジだ! 」
巧はニッコリ笑った。
「あーあ、宇宙姉ちゃん巧にとられちゃうなぁ」
「大丈夫よ、雷。私はQueensに残るから。新メンバー増えそうだしね」
そう言って宇宙姉ちゃんは笑った。
巧だったら宇宙姉ちゃんも任せられる。
そう思った。
そう思える親友だ。