【完】俺のカノジョは生徒会長
「ここ……か」
俺らは港に止まっているトラックの陰にバイクを置くと、静かに港の倉庫に移動した。
俊行が調べた情報によると、浅葱たちは古い貨物船を基地としているようだ。
その貨物船し白地に赤のラインが入っているというオーソドックスなもので、名前は『波の香丸』。
「俊行、あってんだろうな」
俺の言葉に俊行は力強く頷いた。
「もちろんっす。俺の調査に狂いはありませんよ」
俺は俊行の言葉をきくと、メンバーに合図を出す。
みんなが所定の場所から侵入したのを確認すると、俺は正面入り口に向かった。