【完】俺のカノジョは生徒会長
「紗良、何でお前ここに? 」
俺の問いに紗良はにっこりスマイルで答えた。
「んー、最初は都野沢くんに拉致られただけなんだけど…。だんだん面白い展開になってきたし…さ? 」
「そうか、そうか。ま、無事で何よりだぜ…じゃねーよっ! 」
俺は近くの壁を力一杯殴った。
都野沢がビクッと体を固める。
対して紗良は今にも吹き出しそうな顔してやがる。
ああ、紗良には俺の意図が伝わったようだ。
そう、俺が怒っているのは、紗良を拉致られたことじゃない。
まー、それもあるけど。
それよりも…
「俺らが別れた意味ってなんだっただよっ! 」