【完】俺のカノジョは生徒会長
「いーかー、話戻すぞー」
俺の一声で都野沢は取り敢えず真顔に戻る。
紗良はまだ肩を揺らしているが…。
俊行ももう大丈夫そうだ。
「俺らがここで喧嘩しても、まわりに被害があるだけで恐らく決着はつかない。それなら、全く違う分野で攻めよーぜってことなんだが…。都野沢、どうだ? 」
俺が訊ねると、都野沢はフンと鼻で笑った。
「僕が駄目だと言っても、あなた聞かないでしょう。つまり、僕には決定権も選択権もないと」
「んー、ま、そうとも言う! 」
俺はあえてあっさり答えた。その方が都野沢もいいだろう。