【完】俺のカノジョは生徒会長







「昔の詩乃ちゃんはすごく可愛くて、静かな子だったんだけど…」


紗良は俯いて、その続きをなかなか話そうとしない。
だから俺はしゃがんで紗良と同じ目線までくると、微笑んで言った。



「言いにくかったら、言わなくていーぞ」


紗良はへにゃっと笑うと頷いた。



「そろそろ中に入りましょう」


都野沢が持っていた鍵で生徒会室を開ける。
俺たちはそこへぞろぞろと入っていった。
< 64 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop