駅のホームで会いましょう

ホントの気持ち side:Shiori

「お前、稜のこと気になってんの?」

「は?」

無茶なお願いをした後、稜くんが用事があるそうで、ヒロちゃんと私、2人で帰り道を歩いている。てか、急に何!?どうして!?

「何で私が稜くんのことす、好きだと思ってるの?」

「だって…しぃ、稜といるとき楽しそうだったから。」

「それは…っ、」

「それは?」

「ヒロちゃんと、そう。ヒロちゃんの友達だから仲良くしたいと思ったんだもん。」

「ふーん。そっか。」

ヒロちゃんといられたから、なんて言えないよ。ヒロちゃんにとって私はただの幼なじみでしかないんだもん。





「気づいてよ、馬鹿。」

「?なんか言った?」

「なんでもない。」
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