駅のホームで会いましょう
3.結果と代償

心配したんだから…  side:Himari

「ひまりちゃん。いつもありがとね。」

「いえ…こうなっちゃったのも私のせいですから。」

対決の後、稜くんと修斗くんは病院へ運ばれた。修斗くんはすぐに意識を取り戻したものの、稜くんは…

「この子も、いったいいつまで眠ってるつもりなのかしらね。もう、1週間よ。」

あれから1週間、稜くんはまだ目覚めない。今、病室で話してたのは稜くんのお母さん。あの日、泣きじゃくってた私の話を聞いてくれた。稜くんと同じで優しい人だ。でも、私のこと、稜くんの彼女だって勘違いしている。違うって何度も言ったのに…

「時間だ…私もう行きますね。」

「じゃあね。」

早く目覚めて。きちんと伝えたいの。







「稜くんが大好きです。」
< 60 / 87 >

この作品をシェア

pagetop