駅のホームで会いましょう
その日のうちに私は両親と病院へ行った。告げられた病名は難し過ぎてよく分からなかったけど、脳に腫瘍があるらしい。

「発見が早かったため手術すれば完治も夢ではありません。どうしますか?」

「それは、ひまり、手術するわよね?」

「……やだ。」

手術ってことは入院でしょ。そしたら、きっと稜くんにばれちゃう。稜くんに心配かけたくない。

「どうして!?手術すれば治るのよ。」

「私、手術なんかするぐらいなら、稜くんともっと一緒にいたい!!」

そう叫ぶと私は診察室を飛び出し、稜くんの部屋へ向かった。
< 73 / 87 >

この作品をシェア

pagetop