パラレル
霊感のない自分には見えないものだと思っていたが、何か伝えられる方法がないのかと考えた。
アルコールが回り平衡感覚を失い、吐気と胸の気持ち悪さと戦いながら、ふと見つめた先に、書きかけのレポートがあった。
フラフラしながら鞄からレポート用紙とボールペンを出して、

『水ありがと』

と殴りつけるように書くと、眠気がピークに達し、ベットに横たわったまま寝てしまった。
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