理想の恋人って!?
4.予期せぬ展開!?
「お邪魔しまーす」
初めて入った誠一さんの部屋は、1LDKという間取りだった。ラックやパソコンデスクなどがモノトーンで統一されていて、本来ならシンプルで落ち着いた雰囲気なのだろう。けれど、ソファの上にジャケットが脱ぎ捨てられていたり、シンク横にコンビニ弁当の空箱が積み上げられていたり、コーヒーの空き缶がローテーブルに置きっぱなしだったりして、生活感――というより疲労感のようなもの――が漂っていた。
「悪い、最近掃除する暇がなくて」
誠一さんがローテーブルの上を片付け始めた。
「あの、絆創膏、あればもらえませんか?」
私の言葉に、誠一さんが手を止めた。
「ああ、テレビ台の下の箱に入ってると思う。晃一、探してあげて」
誠一さんに言われて、晃一がテレビ台の下のプラスチック製のボックスを取り出し、開けて絆創膏を探し出してくれた。
「ありがとう」
それを受け取って誠一さんに声をかける。「あの、誠一さん、トイレ貸してください」
「廊下を戻って玄関の横だよ」
「すみません」
初めて入った誠一さんの部屋は、1LDKという間取りだった。ラックやパソコンデスクなどがモノトーンで統一されていて、本来ならシンプルで落ち着いた雰囲気なのだろう。けれど、ソファの上にジャケットが脱ぎ捨てられていたり、シンク横にコンビニ弁当の空箱が積み上げられていたり、コーヒーの空き缶がローテーブルに置きっぱなしだったりして、生活感――というより疲労感のようなもの――が漂っていた。
「悪い、最近掃除する暇がなくて」
誠一さんがローテーブルの上を片付け始めた。
「あの、絆創膏、あればもらえませんか?」
私の言葉に、誠一さんが手を止めた。
「ああ、テレビ台の下の箱に入ってると思う。晃一、探してあげて」
誠一さんに言われて、晃一がテレビ台の下のプラスチック製のボックスを取り出し、開けて絆創膏を探し出してくれた。
「ありがとう」
それを受け取って誠一さんに声をかける。「あの、誠一さん、トイレ貸してください」
「廊下を戻って玄関の横だよ」
「すみません」