キス=スキ
残り15cm位まで顔を近づけてきた大須賀は、いつもの表情ではなかった。
まるで、人が変わったような顔つき。
・・・・悪魔みたい。
「今、俺の事、悪魔みたいって思っただろ」
「へぁっっ!?いぇ・・・そんなことないれす・・・(汗)」
こいつ、俺って言ったよ・・・。さっきまで僕だったよね・・・?
「ぷっ、噛んだし」
「なっっ!うるさいっっ」
「面白いな、お前」
「はぁ?何いってんん・・・っ」
何この展開っ?!つか、何キスされてんのよ、私!
「ばっちーーーーーーんっっ」
思考回路停止状態の私は、大須賀の頬をひっぱたくことしか出来なかった。
「最悪っっ!」
そう言って教室を出た。