キス=スキ
みんなより、遅く教室に帰って来た私はまだ知らなかった・・・・・・
――きゃぁぁぁぁぁっ――
――きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――
・・・・・・?騒がしいなぁ?なんで・・・?
まぁいいや。
ドアを開いた瞬間、私の隣の席に知らない人が座っていた。
「・・・・・・誰?」
心が一目散に私のところに来た。
「苺!あの大須賀君も3組だよ!しかも、苺の隣の席だよ♪」
「えぇ・・・(汗)」
いやだ・・・可愛い系なんか、趣味じゃないもん。
「そんなこと言わないでよ♪本当に可愛いんだから♪とりあえず、席に行きなよ♪」
心がそう言った後、スグに先生が入ってきたので、しょうがなく、席に戻った。
大須賀君は、確かに可愛い。可愛すぎる。
こげ茶っぽい、フワフワの髪の毛、目なんか大きくてキラキラ光っているみたい。鼻筋は綺麗に通っていて、白い肌と合っている。
こんな男の子は、そうそう見ることができなそうので、頑張って目に焼け付けていた。
その時、ちょうど良く、目が合った。
「どうした?僕の顔になんかついてる?」
ぷっっ『僕』???面白い・・・・・・。今時そんなの使うんだ(笑)
「え、いや、なんでも、ないです、よ・・・?」
必死に笑うのを隠したつもり。
「そっか。君、面白いね。」
笑顔の大須賀君、ノックアウトです。