ユーレイになったぼくと運命のふたり。
放課後です。
早川くんはきたく部です。
会田さんもきたく部です。
でも会田さんはすぐおウチには帰りません。
だれもいなくなった教室でいつも音楽を聞いています。
今は音楽を聞きながらねむっています。
疲れてたのかな...
いつも気になっていることがひとつあります。
いつも聞いている音楽はどういうのなのか?
でもぼくが音を出す機械に近づくと、すぐに壊れてしまうので歌の名前は見れません。
ぼくも、ねそうになった頃、教室のドアが開きました。
教室に入ってきたのは早川くん。
早川くんは、ねている会田さんに少しびっくりしています。
どうやら早川くんは忘れものをしたようで、自分のせきへと近づいてつくえの中をさぐっています。
ガタガタッ、音に起きた会田さん。
会田さんはとなりにいる早川くんに気づいて、急いでカバンを持って教室を出ようとします。
すると突然!
早川くんが会田さんのうでをつかんだのです。
「会田さん......だよね?」
ずっととなりだったのに名前知らなかったの!?
「はい...」
女好きの早川くんと、
人見知りの会田さんが、
変わる瞬間でした。