一番好き
俺の左側を歩く谷口
ちらっと横目で確認する
やっぱり、可愛い
谷口は、何も言わない
誠也や龍から言われてちょっと強引だったけど二人になれて
でも、経験が無さすぎて何を話せば良いのか………
あんな、無理矢理
谷口は怒らないのだろうか?
「ご、ごめんな
俺…………きっかけが欲しくて」
「高橋くん、私なんかにそんなに気を使わないで良いよ」
`私なんか`その言葉に違和感を感じたけど
俺はいっぱいいっぱいで
それよりも、何だか辛そうな表情に
抑えきれなくなった