一番好き








谷口は俺の腕から離れた








「ごめんね」








谷口の背中が見える










`私なんて好きじゃなくなるんだよ`







きっと、谷口の傷








「諦めないから!





もう、遠慮しない!







谷口のその傷見せてもらうから!」








谷口の背中に伝えた





立ち止まったけど







谷口は振り返らなかった






傷口が見えただけ







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