一番好き
「お、お前ら………………」
「くっついたか」
誠也は目を丸くして
龍は目を細めて
「「良かったな!美姫!」」
俺には?
二人は二人よりも背の小さな谷口の頭を何度も何度も撫でた
「髪がグシャグシャになる!」
谷口は怒りながらも、笑ってて
「いやいや、俺は?」
微笑ましいなんて言えるか!
どんだけ、谷口中心なんだよ!
「将生は嫌だ」
「だな」
「なんで?」
二人はじとーっと俺を見て
盛大にため息を吐いた