一番好き






「あ、う、うつしちゃうから……………」




「誰かいるの?」





「あ、え?ううん、みんな仕事に……」





「じゃあ、入るよ」




俺は強引に扉を開け中に入った





「た、たかはし、くん?」






中に入った途端、小さな体を抱きしめた





いつもより、熱い




熱があるからかも知れないけど






俺も






「好きだから」






「え?」





「ずっとこうしたかった





谷口に触れたかった




でも、男だから、怖がらせてしまうかもしれないって





嫌になって別れられるかもって」






「そんな、私も高橋くん好きだよ」






「……………っっ





もうっ!可愛いすぎるんだよ!




俺がどんだけ谷口の事を好きか……………」





「ありがとう」





「めちゃくちゃ好きなんだよ?」





「嬉しい」





「ストーカーかも」





「それは嫌だな」





「可愛い!好き!大好きだから!」






こんなに、好き好き言ってる自分が女々しく思えて





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