汝は人狼なりや?(※修正中。順を追って公開していきます)
茶色の髪をしたポニーテールの由良城さんは、元気で活発な女子生徒。1番最初に会った時に比べれば、ずいぶんと日焼けをしているように思う。部活をがんばっている証拠でもある。馬鹿くんと気が合うらしく、よく話しているところを見るかも。
野々宮くんは茶色の髪をした、どちらかと言うと大人しめな方の男子生徒。それは火神くんが目立ちすぎているからかもしれないけれど、喋る時はハキハキとモノを言う。ぶっきらぼうに思うこともあるけれど、根は優しいことを僕は知っている。
この2人は昔からの幼馴染みらしく、仲が良い。家も近くなんだと風の噂で耳にしたっけ。野々宮くんは由良城さんに、特別な想いを抱いているらしい。たぶん、知らないのは由良城さん本人だけで、クラスメートのみんなは気が付いているんじゃないかなぁ……。
……あれ?
そこで僕は、はたと気付く。
そういえば、いつの間にやら風子の話をしている人が教室の中ではいない。よかった。この調子なら、早くにも学校で風子の名前を聞くことは無くなりそうだ。風子のことを聞くのは、やっぱり……つらいから。
「大和くん」
またもや誰かに呼ばれ、僕の身体は反射的にビクッと震える。……苗字よりも呼ばれ慣れない名前を呼ばれたからっていうのもあるけれど。今日はやけに呼ばれる頻度が高い気がする。
背後から声がしたということは、声をかけてきたのは後ろの席の黒月 那岐くん以外にはいない。「なに?」と身体を動かし、黒月くんの方を向いた。
野々宮くんは茶色の髪をした、どちらかと言うと大人しめな方の男子生徒。それは火神くんが目立ちすぎているからかもしれないけれど、喋る時はハキハキとモノを言う。ぶっきらぼうに思うこともあるけれど、根は優しいことを僕は知っている。
この2人は昔からの幼馴染みらしく、仲が良い。家も近くなんだと風の噂で耳にしたっけ。野々宮くんは由良城さんに、特別な想いを抱いているらしい。たぶん、知らないのは由良城さん本人だけで、クラスメートのみんなは気が付いているんじゃないかなぁ……。
……あれ?
そこで僕は、はたと気付く。
そういえば、いつの間にやら風子の話をしている人が教室の中ではいない。よかった。この調子なら、早くにも学校で風子の名前を聞くことは無くなりそうだ。風子のことを聞くのは、やっぱり……つらいから。
「大和くん」
またもや誰かに呼ばれ、僕の身体は反射的にビクッと震える。……苗字よりも呼ばれ慣れない名前を呼ばれたからっていうのもあるけれど。今日はやけに呼ばれる頻度が高い気がする。
背後から声がしたということは、声をかけてきたのは後ろの席の黒月 那岐くん以外にはいない。「なに?」と身体を動かし、黒月くんの方を向いた。