汝は人狼なりや?(※修正中。順を追って公開していきます)
* ▷ 集められた駒
▷▶▷▶▷▶
「何があっても、君を守る。だから──」
これは、夢だ。直感的に僕はそう思った。でも、前にも同じセリフを聞いたことがあるような気がする。
柔らかそうな髪、真剣な顔付き、僕の両目を真っ直ぐに見つめてくる、綺麗な瞳。部分的に頭の中をよぎる、夢の中の数々。でも、どれもが懐かしいと思っていて、僕はそれらに嫌悪感を抱いていない。
目の前にいる〝誰か〟。
誰なのか思い出せない、〝キミ〟。
次の瞬間、君が何を言うのか、僕には分かる。
「だから──」
自然と、お互いにその言葉を紡ぐ。
「〝生きて、待っていて〟」
ねぇ。
──君は、だれ?
「……と……やま……」
まどろむ意識の中。誰かの声が聞こえる。僕を優しく包み込むその声は、次第に大きくなっていく。
「まと……やまとく……」
同時に、何を言っているのか徐々に分かってきた。
〝大和くん〟?
僕のことを、呼んでいる……?
一体だれが、僕を──。
「大和くん!」
「!」
ハッキリと聞こえた、僕の名前を呼ぶ声。その声に導かれてバッと両目を開けると、すぐ目の前に焦ったような表情をうかべる、黒月くんの整った顔があった。
ビックリして反射的に上半身を起こす。刹那、ズキッとした痛みが後頭部を走り、頭を抱え込むように丸まる。
「大丈夫かい?!」
僕の顔を覗き込む黒月くんの顔は、不安に塗れている。「大丈夫だよ」と、安心させるようにそう言いながら微笑みかけて……──はたと気づく。周りの様子がおかしい。辺りを見渡し、言葉を失った。
「何があっても、君を守る。だから──」
これは、夢だ。直感的に僕はそう思った。でも、前にも同じセリフを聞いたことがあるような気がする。
柔らかそうな髪、真剣な顔付き、僕の両目を真っ直ぐに見つめてくる、綺麗な瞳。部分的に頭の中をよぎる、夢の中の数々。でも、どれもが懐かしいと思っていて、僕はそれらに嫌悪感を抱いていない。
目の前にいる〝誰か〟。
誰なのか思い出せない、〝キミ〟。
次の瞬間、君が何を言うのか、僕には分かる。
「だから──」
自然と、お互いにその言葉を紡ぐ。
「〝生きて、待っていて〟」
ねぇ。
──君は、だれ?
「……と……やま……」
まどろむ意識の中。誰かの声が聞こえる。僕を優しく包み込むその声は、次第に大きくなっていく。
「まと……やまとく……」
同時に、何を言っているのか徐々に分かってきた。
〝大和くん〟?
僕のことを、呼んでいる……?
一体だれが、僕を──。
「大和くん!」
「!」
ハッキリと聞こえた、僕の名前を呼ぶ声。その声に導かれてバッと両目を開けると、すぐ目の前に焦ったような表情をうかべる、黒月くんの整った顔があった。
ビックリして反射的に上半身を起こす。刹那、ズキッとした痛みが後頭部を走り、頭を抱え込むように丸まる。
「大丈夫かい?!」
僕の顔を覗き込む黒月くんの顔は、不安に塗れている。「大丈夫だよ」と、安心させるようにそう言いながら微笑みかけて……──はたと気づく。周りの様子がおかしい。辺りを見渡し、言葉を失った。