Time.




いつもの制服に着替えて1階に降りると、鼻をかすめるのは父さんのコーヒーの香り。





「おはよ」




朝食を食べ、身支度を整えて、家を出る。





いつもの日常、いつもの風景。





それなのに、なにか忘れている気がする。




忘れ物は確認したし、宿題も昨日のうちに済ませた。




なのになんだろう、この胸にポッカリとあなが開いたような気持ちは。




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