鏡の中
恐れからの逃げ
目を覚まして、志に挨拶をしたときいつもと違うことは瞬時に理解できた。
その日を境に私に対する志の態度が明らかにおかしいことも…今はその現実も受け止めざるを得ない。
理由がまったくわからない。
でも怖くて聞けないの。
私がいつもみたいに、志の家に行ってまったりしていても、志は私を見ながら悲しい顔をした。
無理して笑って。
目が充血してて。
…気を遣ってくる。
いつしか私の居場所はないんだなって、そう思うようになった。
私が来ることで志を苦しめてるってのもわかったから。
志がすきなのに…伝えられない。