鏡の中



悲しくなった那はタオルを引っつかんで、図書室を出た。


また何も知らないままだ。


自己嫌悪に陥った。




でもひとつだけわかった。

あの目は…人を恨むような、信じていないような、そんな目だった。



見たことがあった。


あの目に心あたりがあった。



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