鏡の中



緊張して、嫌気がさした那は自然と眠りこけていた。


目を覚ましたときには、前には…相当長い時間討論されたのだろう。疲れた顔のクラス委員の人がいた。


そして黒板には、赤いチョークで雛人形のところに丸がされていた。




めまいがした。

人が決まったのかと、慌てて時計をみた。


2限使ってやってるこのスーパーロングなホームルームもあと少し。


那はどうか、誰がステージに出るかなんて決まらないで欲しいと願った。





しかし、そんな那の願いを邪魔する悪魔がいた。
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