鏡の中
「クラス委員疲れてんじゃーん!」
口々に聞こえる、クラス委員をかばう声。
立候補者が出なければ推薦で決まります、とクラス委員は申し訳なさそうに声を絞った。
「しかたねーなあ。俺がやってやるよ。」
そういって、自ら申し出たのが…京平だった。
「雨宮くん…やってくれるの?」
クラス委員の飯塚麻子は、嬉しそうにつぶやいた。
「ああ。いいけど、お姫様は俺が指名していい?」
「さーんせーい!」
口々に声が聞こえる。
「…北本さん、頼んでいいかな?」