鏡の中





時間がきて、ステージにあがった2人は、まったく打ち合わせなどしていなかったけど、想いが通じ合ったことから、誰から見ても雛人形。



そう、雛と殿。



繋がりあった男女に見られ、見事優勝を収めた。





クラスは、ここで一致団結するはずだった。







…この優勝をおもしろく思わない、女がいた。



クラス委員の麻子。





彼女は、ツクリモノの笑顔と、自分の手ではないかのような手で拍手をおくっていた。






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