鏡の中

見えない心中





夏休みが始まり、そして明けた後も2人の恋はうまくいっていた。


喧嘩は一度もしていなかった。



京平は、本当に那を幸せにしようと努力をしていた。




…幸せに、しよう、と。






那はそんな毎日に満足していたし、これが幸せなんだって、思っていた。




まだ比較する対象がなかった。


比較する必要なんてないと思っていた。







しかし、そんな幸せだと思い込んでいた毎日は、夏休みが明けて突然変化した。





< 81 / 142 >

この作品をシェア

pagetop