鏡の中





教室から出てきた那と潤と同じクラスの人たち…。


先ほど那の挨拶を無視した中の一人が、那と潤のことを見ていたとも知らずに。



「わかってないのよ。ほんとに。私の気持ちなんて…。」


唇を噛んで、涙をこらえていた…麻子。





そしてもう二人。

那を心配する京平。

潤を心配する恭。




何があったかなんて、まったくわからなかった。




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