鏡の中





しばらくそんな日が続いた。


私には潤がいた。

だから、気にしないで生活できるほどにもなった。



余裕ができてから、周りが段々と見えるようになった。

気づいたこともいくつかあった。



私に冷たくするのは、麻子。


気まずそうにしてるのは麻子の友達。




最初は理由なんてわからなかった。


でも、それも落ち着いてきたら不思議とわかったんだ。




京平と私が話してる時に、必ず感じるあの視線を。




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