鏡の中





彼を想った。


あんな目をするには、きっと理由があるんだろうこともわかっていた。



彼…も、京平も…。






でもその理由には触れられないこともわかっていた。




ただ遠くをぼんやり見つめる、彼は…何も望んでいるようには見えなかった。




< 98 / 142 >

この作品をシェア

pagetop