晴れ、のち晴れ

学校を出てしまうと暇だ。お金がなければ遊ぶことも出来ない。

家に帰ってテレビを見るという手もあるが、同居人の男が女を連れ込んでいると厄介だ。

あの男は中学生女子に気を使うということをまったくしない、あたし以上の自由人なのである。

女の感想を聞かせてくるのは正直勘弁して欲しい。体験談を聞いた数だけは人に負けない自信のあるあたしだが、体の方はまだ綺麗だ。

もう少し、恋愛に夢とか見せて欲しい年頃なのである。

「あいつに言っても無駄か…」

あたしはため息をはいて、これからどうするかを考えた。


と、言いつつも足は自然と葵たちの家の方へと向いている。

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