硝子の檻。
「!けーちゃ…」
「俺に触るなッッ‼︎‼︎」
「…れが、殺した……
あの時、俺がッッ…!」
ヒュッッ
けーちゃんの喉が、空を斬ったように鳴る。
「ッッ……ぜッ…ァ、はぁッ」
呪われた、けーちゃんの過去。
彼がそれを口にする度に、彼は誰かに首を絞められているかのように、呼吸が出来なくなる。
『母さんに、きっと絞められているんだ。』
いつの日か、泣きそうに笑いながら、彼は言っていた。
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