硝子の檻。
〜〜〜〜〜〜
「はぁ〜、よかったぁ……
ケーキの材料もプレゼントも買えたし…
けーちゃん、喜んでくれるかなぁ…」
けーちゃんは、いつも定時に上がって帰ってくる。家に着くのはだいたい17時半、遅くても18時には確実に家にいる。
ふと、時刻をケータイで確認しようとした時。
「うそ…、なんで…」
私のケータイのディスプレイは、けーちゃんからの着信やメールのお知らせで一杯になっていた。
いまどこ
なにしてるの
なんで電話に出ないの
早く出ろ
どこだよ
いい加減にしろ
粋
粋
「ッ………‼︎」
私は急いでマンションに向かって走った。
(なんでッ…!どうしよう‼︎)