赤い椿、白い椿
椿
誕生日プレゼント
今日は、葵の誕生日。
葵は、母の楓から赤い椿、白い椿をもらった。
葵は花を育てるのが大好きだった。
だから、二本の椿を大切に育てた。
毎日水をやり、学校から帰ってきてからは、椿の元へ急ぐ。
そんな一日を葵は、幸せを感じていた。
そんなある日、母の楓と、父の明彦が二人揃って出掛ける日が来た。
二人は、朝から夜まで帰ってこない。
葵は、二人を見送ったて、二人の姿が見えなくなると椿の元へ急ぐ。
そして、二本の椿に話しかけた。
「今日は、お母さんとお父さん、遅くまで帰ってこないんだってー」