私は裏方でいいです(仮)
エイトステージ
夏休み
7月。
暑い暑い日が続いている。
「よーし、テスト返すぞ。」
テストが終わればもちろん結果が返ってくる。
テストを受けるクラスメイトはそれはそれは異様な光景だった。
なにせあの、あの、アイドルからモデルその他もろもろ、紙に向かってシャーペンを動かしているのだから。
「今回もおまけなんてないからな。」
その一言がクラス中をざわつかせた。
それもそのはず。
これが今回最後のテスト返し。
補習かどうかがこれで決まるのだ。
次々に返されるテストに「やったー!」やら「最悪!」などなどいろんな言葉が飛び交う中藍ちゃんが呼ばれた。
ちなみに藍ちゃんは今のところ赤点はないらしい。