私は裏方でいいです(仮)
サードステージ
セナへの一歩 2
「詩茉ちゃん、おはようー。」
鈴さんが海外に行って1週間とちょっと。明後日には帰ってくる。
「藍ちゃん、おはよう。」
芸能クラスにもすっかり慣れたこの頃藍ちゃん以外にも話しかけてくれる人が増えた。
「ジャジャーン!
見て見て!secretのライブチケット当たったんだ!」
「良かったじゃん!
ファンクラブ入っていてもなかなか当たらないんでしょう?」
藍ちゃんは本当にsecret好きでライブチケットも皆と同様、ファンクラブから応募している。
「クラスで見る島崎君もいいけど楽器を弾いている時の島崎はもー!ちょー!イケメン!イケメン!イケメン!イケメン!」
興奮のあまりイケメンを連呼する藍ちゃんに私は苦笑い。
島崎君、林田君。
他校の若宮君と奥田さんで結成されているsecret。
その中でも藍ちゃんは島崎君のファンらしい。