生贄投票
「じゃあ11人は助かるってこと?」


「う~~~~~ん。どうだろう?」


美奈都が疑問を口にしたけど、当然亜夢にだって分かるはずがない。


「アタシは三年生になっても続くんじゃないかって思う」


涼子が青ざめたまま呟いた。


「何で? だってクラスが別れるんだよ?」


「うん。そうなんだけど……たぶんそういうことじゃないんじゃないかな……」


美奈都の問いに、涼子は首を横に振りながら答える。


「じゃあどういうことよ?」


美奈都は涼子につっかかった。
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