生贄投票
「生贄の投票をさせられてるのって、私たちのクラスだけじゃん」


「うん。で?」


「だから……この学校で私たちだけでしょ。学校を相手に反抗をしてるのって……」


「じゃあ何? これって学校が作ったプログラムってこと?」



「違う。学校じゃないと思う……」


「じゃあ誰よ?」


美奈都は亜夢を問い詰めかけて……


そして目を見開いて固まった。


そのとき一人の人物の顔が、美奈都の脳裏に浮かび上がったのだ。

それは美奈都だけでなく、涼子も同じだった。
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