生贄投票
両親は共に仕事をしているので、自宅に戻っても誰もいない。


環奈はすぐに自分の部屋にこもると、ただひたすら神に許しを請うをタップし続けた。


押しても押してもカウントが減っていかないような気がする。


それでも諦めるわけにはいかないのだ。


だって諦めた瞬間に……


どうなるのだろう?

よくよく考えたら、それが分からない。


生贄と聞いただけで、死んでしまうと思っていたけど、どうなんだろう?


やっぱり死んでしまうのだろうか?

もしかしたら死なないのかもしれないし……。


そう思いたいけど、おそらくそんな生易しくはないんだろうと思う。


だから環奈は、ひたすらタップを続けた。
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