生贄投票
掛け声と共に、環奈はタップを始める。


素早く連打すれば、1秒間に5、6回は押せるだろうが、実際には読み込む速度に限りがあるので、中々カウントは増えていかない。


「はい。止めて」


早百合の掛け声で環奈は手を止めた。


「何回?」


さっきまでの残回数から、現在の残回数を引く。


「え~~と、156回」


「156……。ちょっと貸して」


早百合は再度環奈からスマートホンを取り上げた。
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